ヤミ金対応頼んだら、料金高すぎ 行政書士法人を提訴

ヤミ金業者からの取り立てへの対応を依頼したところ、ヤミ金業者並みに悪質な料金の取り立てを受けたなどとして、関東地方に住む6人が、東京都内の行政書士法人などを相手に東京地裁に集団提訴した。

14日、第1回口頭弁論があった。この行政書士法人をめぐっては1月ごろから被害を訴える相談が増え、被害対策弁護団が結成された。ほかにも複数の訴訟が起こされている。

6人が訴えたのは、行政書士法人「鷹悠(たかゆう)会」(解散)と、同会から委託されて取り立てなどをしていたとされる3社など。支払った料金の返還と慰謝料など計約860万円を求めている。この日の弁論で被告側はいずれも請求棄却を求めて争う姿勢を示した。

訴状によると、東京都の50代男性は、ヤミ金5社からの21万円の借金が返せず、昨年12月、インターネットで見つけた鷹悠会に電話で相談。「必ず解決する。料金は21万円だが分割でもよい」などと言われた。料金が借金と同額であることに不審を覚えたが「ヤミ金の取り立てがとまるのなら」と対応を依頼、分割で14万円を支払った。

(2014年11月14日:朝日新聞)

ヤミ金業者に6840万円の賠償命令、違法金利で男性自殺

当弁護団がヤミ金融を訴えた事件です。

2011年9月17日朝日新聞(埼玉)掲載<ヤミ金業者に賠償命令、年利346%「違法取り立て」で男性自殺 遺族らの訴えに地裁>

自動車が担保の車金融業者に貸付金の返済を迫られ、自殺した会社員男性(当時60)の遺族らが、首謀者の男らを相手取り、慰謝料などを求めた訴訟の判決がさいたま地裁であった。同地裁は「違法な取り立てが自殺に決定的な影響を及ぼした」として、強引な取り立てと自殺との因果関係を認定し、計約6840万円の支払いを命じた。

訴えを起こしていたのは、ヤミ金融「サイシングループ」(さいたま市)から高金利で金を借り、追いつめられて自殺した会社員男性の遺族3人と、客だった男性4人の計7人。

判決(7日付)によると、さいたま市に住んでいた会社員男性は2002年12月、車を担保に25万円を借りた。年利は出資法の上限金利(29・2%)を大幅に超える346%で、利息だけで毎月6万円を払い続けていた。03年春には返済に窮し、利息の支払期限だった5月21日、「手持ち無し。辛(つら)い」「もう会社へも出られない」と記した遺書を残して自殺した。
判決は、首謀者の男=出資法違反などの罪で実刑確定。その後死亡=について、男性の自殺直前まで、再三にわたって携帯電話や勤務先に取り立ての電話を繰り返した、と指摘。精神的に極度に追いつめ、自殺させたと断定した。

一方、被告側の「貸し付けや取り立ての際、脅迫的・強圧的な言辞は用いていない」という主張を認めたものの、男らは心理的な圧迫を続けており、「自殺を予見することは十分可能だった」と結論づけた。

同グループから年利252~514%の高金利で借りていた男性4人について、判決は「暴利を得る目的で貸し付け行為を行った」と認定し、それぞれ慰謝料など128万円~626万円の支払いを命じた。
判決を受け、原告側の代理人弁護士は「高金利の貸し付けは、それだけで人を精神的に追い込む凶器。脅迫的・強圧的な言葉遣いがない場合でも、業者側の責任を認定したという点で、実態を正しく捉えた判決だ」と評価した。

妻「家族に心配かけまいと」
「ヤミ金グループの責任を認めた判決には、本当に感謝しています。でも、主人を失った喪失感は深まるばかりなんです」。
自殺した会社員男性の妻(70)は、自宅に飾った遺影の前で心境を語った。

男性は2003年5月21日、さいたま市内のビルから飛び降り自殺した。その後、妻は男性がヤミ金グループから2回にわたり借金していたことを知った。借金の担保にしていたのは、「人生最初で最後の新車」と大切にしていた愛車のクラウンだった。
男性は01年ごろから給料が減り、生活が苦しくなっていた。妻は体調を崩し、入退院を繰り返していた。「家族思いの人でしたから、心配をかけまいと1人で責任をとろうとしたんだと思います」

2人は中学校の同級生。ともに生徒会副会長を務め、卒業後は別々の道を歩んだが、大学時代に再会し、20代半ばで結婚した。仲むつまじい夫婦として、周囲にうらやましがれた。訴えを起こそうと提案したのは長男(41)と長女(36)だった。自分たちのように苦しむ被害者が1人でも減って欲しいという思いがあったからだという。

05年4月の提訴から判決まで6年半。「いっぱい支えられていたんだなって改めて感じます。まじめに家族を守ろうとした生き様が認められたよと、報告したいです」。

東京高裁も、ヤミ金融(車金融)を断罪。自宅等差押え

上記記事(「ヤミ金業者に6840万円の賠償命令、違法金利で男性自殺」)のさいたま地裁判決に対し、業者が控訴してていましたが、2012年(平成24年)11月22日、東京高等裁判所は、控訴を棄却して、業者の責任を認め、判決が確定しました。

東京高裁判決は、「本件貸付行為及び取立行為は、亡Aの自殺に対し、決定的な影響を及ぼしたことは、前記認定(原判決引用部分)のとおりであり、その違法性は顕著かつ重大であり、亡Aの抱えていた上記の悩みや思いが、自殺の背景にあったとしても、控訴人らの違法の程度と比較すると、損害の衡平な負担という趣旨の過失相殺の類推適用あるいは、自殺への寄与度を斟酌すべきほどの事情であると認めることはできない。」として、業者側の過失相殺の主張を排斥しました。

弁護団は、業者の自宅等を調査し、競売の申立をするなどし、最終的に、判決が認定した6840万円に遅延損害金を加えた額を現実に回収しました。

レンタル携帯9割、不正貸与…ヤミ金事件で使用

ヤミ金事件に使われたレンタル携帯電話の90%が、契約上の借り主ではない別人に貸し出されるなど、不正に貸与されていたことが警察庁の実態調査でわかった。

実際の使用者が分かりにくく、犯罪の温床になっているといわれるレンタル携帯の実態調査は初めて。

昨年全国で摘発されたヤミ金事件は325件(被害額110億円)。悪用されたレンタル携帯2763台のうち、警察庁が業者を特定できた91台を調査したところ、82台で不正が見つかった。うち40台は契約上の借り主が「借りたことがない」と回答。業者が本人確認せずに別人に貸し出していたとみられる。また39台は偽造・変造された免許証が本人確認資料として使われていた。

(2013年2月21日10時52分  読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130221-OYT1T00247.htm?from=tw

消防車呼び、ピザ注文…悪質取り立てヤミ金 容疑の2人逮捕 大阪府警

無登録で貸金業を営んだとして、大阪府警生活経済課は7日、貸金業法違反(無登録営業)容疑などで職業不詳、駒込忠臣容疑者(33)=さいたま市北区=ら2人を逮捕した。府警によると、駒込容疑者らのヤミ金グループは派遣型風俗店の女性や葬儀業者、ピザの出前などを債務者の自宅に勝手に呼んだり、「火事だ」と通報して消防車を出動させたりするなど、過酷な取り立てを行っていたという。

他に逮捕されたのは職業不詳、小野哲夫容疑者(54)=東京都江戸川区。

逮捕容疑は4~10月、無登録で大阪市西成区の無職女性(60)ら2人に計約5万円を貸し付けた。小野容疑者は女性に対し最大で法定金利の約36倍に当たる利息計約2万5000円を受け取ったとしている。

同様の悪質な取り立ての相談が5件ほど寄せられており、府警は他のグループメンバーについても捜査する。府警によると、駒込容疑者は認否を留保、小野容疑者は容疑を認めている。

(MSN 産経ニュース:2012.11.7 20:21)

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121107/crm12110720230029-n1.htm